ITIL 徒然草

ITサービスマネージメント・スイート2


前回はサービスサポート系のツールとして、サービスマネジメント・スイートの インシデント、問題、そして変更に関連する機能に注目して 説明しましたが、今回はそれ以外の機能に注目してみたいと思います。

最新の正確な構成情報は、サービスマネジメントの基盤となります。 ITILの普及により、サービスマネジメント・ツールにおける 構成管理機能はここ数年で大きく進展したと言われています。

オートディスカバリ(自動検出)機能は、ネットワークに接続されている機器を 自動的に検出し、最新の構成情報を効率よく把握する手助けをしてくれます。 また、構成アイテム間の関係を視覚的に表示することで、運用やサポートを 支援する機能を提供するツールもあります。

ソフトウェアに関する正しい構成情報を保管し、定期的な監査を定期的に行って 不整合を自動的に検出したり、修復したりする機能を持っているツールもあります。

リリース管理および展開管理に関連する機能としては、バージョン・コントロールや 自動配布の機能が有効です。これらの機能はソフトウェア開発の領域から 生まれてきたものですが、今やサービスマネジメントのおけるリリースと展開を支援する ツールとして重要な役割を演じています。

次回は、2010/11/10 の予定です。

第108話 第110話