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PRINCE2 Agileの要点


前回、ご紹介したPRINCE2 Agileについて、 その書籍の中に「要点(Key Points)」として挙げられている8項目を意訳してご紹介します。

1. 既に、AgileのためにPRINCE2(2009)が利用できる

2. PRINCE2はあらゆるスタイルのプロジェクトに適用できるもので、Agileと相対する「伝統的な」プロジェクト向けの管理手法というわけではない

3. PRINCE2 AgileはITプロジェクトだけではなく、あらゆるプロジェクトに適用できる

4. PRINCE2 Agileでは「ITの」フレームワークや技術にも触れているが、全体に渡るものではない

5. AgileはScrumのフレームワークよりも大きな枠組みで、Scrumと同等ではない

6. 最も「よく用いられる」Agile手法はScrumと看板である。 それらだけでプロジェクトを管理することはできないが、PRINCE2 Agileプロジェクトの中で効果的に利用できる

7. この書籍(PRINCE2 Agile)における「Agile」には、その振る舞い、概念、フレームワーク、技術が含まれている

8. プロジェクトにおけるAgileの使用に関する問いかけは、 「使う使わない」ではなく、「どの程度利用するか」である

以上は、次の3点にまとめることができます。

・ PRINCE2 Agileは、既に利用できるプロジェクト管理のフレームワークであり、 ITに限らずあらゆるプロジェクトの管理に適用できる

・ Scrumや看板など、既によく知られているAgile手法は、 PRINCE2 Agileプロジェクトの中で効果的に利用できる

・ PRINCE2 Agileは、プロジェクト管理の振る舞い、概念、フレームワーク、技術であり、 「使う使わない」ではなく、「どの程度利用するか」である


次回は、2015/9/10の予定です。

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