第２話 マーケティング（2021/2/12）
マーケティングという言葉を誰もが納得できるように説明するのは簡単ではありません。
そもそも日本語に置き換えることができなかったから英語がそのまま使われるようになったということでしょう。
マーケットは市場であり、企業が作る商品を市場とつなげる活動をマーケティングと呼んでいます。
自由経済の下では、企業が生産する商品は必ずしも購入されるとは限らないので、
企業は市場を調査して顧客のニーズを把握したり、
宣伝や広告によって消費者の消費意欲を刺激したり、
利害が一致する他の企業と共同で販売促進活動を行なったりします。
日本の組織の中では、企画と営業を兼ね合わせた活動がマーケティングであり、
さまざまな側面があるため日本語で表現することが困難なのです。
デジタル技術を駆使したマーケティング活動が盛んになるにつれて、
セグメンテーション、ターゲティング、ポジションイングといった、
これまでのマーケティング活動は伝統的マーケティングと呼ばれるようになりました。
デジタルマーケティングが重要になるにつれ、
企画と営業の境界があいまいになり、
日本でもマーケティングの概念が一定の市民権を得たように思います。
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