CSIアプローチにおける最初のステップは、 「ビジョンは何か?」です。 このステップの目的は、組織のビジョンと自身や自身が属している組織のビジョンが、 どのように関係しているかを理解することです。 それでは、具体的に何を理解すれば良いかと問われると、 何となくわかっていても明確に説明することは難しいものです。
プラクティショナ ガイダンスでは、背景を理解すること、 そして利害関係を理解することが必要だとしています。 さらに背景を理解するための手助けとして、 オリエンテーション・ワークシートと呼ばれる ツールキットを紹介しています。
このシートは、以下の5つの質問が記されているだけの用紙ですが、 それぞれの質問の意図がどこにあり、 何を考えるべきかについての解説が本文に示されています。
- この組織のビジョンは何か?
- 私にとってこの組織のビジョンは何を意味するのか?
- 私はどのように評価されるのか?
- 私の仕事はどこから来て、終わったらどこへ渡すのか?
- 私に直属するのは誰か?
これらの質問によって、組織の経営陣や関連部門と、 自身や自身が属する部門との関係性をより良く理解することができ、 改善活動が局所的な最適化ではなく、 全体の最適化に貢献するものとなる可能性を高めてくれます。