ITIL 徒然草

itSMF


前話では、itSMF Japanの日本での活動についてお話しましたので、 今回はもともとの普及促進団体である itSMF(IT Service Management Forum) の話をしたいと思います。

itSMF は1991年、非営利団体(NPO)のITILの普及促進団体として英国に設立されました。 当初は、欧州を中心に活動していましたが、ITILの普及とともに全世界にその活動の範囲を広げてきました。 ホームページは、http://www.itsmfi.org/になります。

ホームページには、ITIL の世界規模での動きに関する情報が掲載されますが、 昨今は世界各地で開催されているITILのイベントに関する情報以外はあまり更新されていません。 各国のitSMF支部が地域の実情に合わせて主体的に活動していて、 本部は各支部の活動を後方から支援する役割に徹しているようです。

少し驚きながらも嬉しく感じたのは、 第24話 で取り上げた自己診断ツール(セルフ・アセスメント・ツール)が、 サイトのURLが以下に変わったものの今も存在していたことです。

http://www.itsmf.com/trans/sa.asp

このサイトのセルフ・アセスメント・ツールから収集されたと思われる情報が、 プロセスの成熟度の実状を示す数値として「継続的サービス改善」(2007版)の106ページに示されています。 ITILの普及により、IT企業におけるサービスマネジメント・プロセスの成熟度はかなり改善されていると思いますが、 これからサービスマネジメントに取り組もうとされている企業にとっては参考になる数値かもしれません。

第24話にも記しましたが、日本ではこの質問集の翻訳版がitSMF Japanの会員サイトに公開されています。

第149話 第151話