利害関係を理解する上でに、活動に対して賛成や反対であるかだけではなく、 どのくらいの影響を与え、どのくらいの影響を受けるのかを知ることは重要です。 利害関係者マップは、誰がどの程度、活動を応援、 あるいは反対する可能性があるかを、 分かりやすく視覚的に表現するツールです。
下図は、利害関係者分析ワークシートを用いて分析した、 環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に対する利害関係を分析したものです
権限/影響/インパクト | 高 | メジャーな利害関係者 中国 |
参加各国 不可欠な利害関係者 米国 自動車業界 |
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低 | マイナーな利害関係者 ヨーロッパ共同体 |
重要な利害関係者 韓国 酪農家 |
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低 | 高 | ||
関心/関与 |
不可欠な利害関係者(Critical stakeholders)には、 活動に十分に関与してもらい、その成果に賛同してもらう必要があります。
メジャーな利害関係者(Major stakeholders)には、 活動に関与してもらう必要はありませんが、 その成果には賛同してもらう必要があります。
重要な利害関係者(Significant stakeholders)には、 活動の成果を確実なものにするために、適切に情報を提供し、 協力してもらう必要があります。
マイナーな利害関係者(Minor stakeholders)に対しては、 その動きに注意を払い、情報伝達を行うことは必要ですが、 コミュニケーションは最小限に留めるべきです。
改善活動を成功させるためには、さまざまな利害関係者と適切な関係を維持していくことが重要です。 改善活動の当事者が、 どの利害関係者との関係に労力を費やすべきかについて、 利害関係者分析マップは説得力のある情報を提供してくれます。