アセスメント計画立案ワークシート
CSIアプローチの第2のステップ、
我々はどこにいるのか?の目的は、
改善活動の対象の現状を明確に理解し、具体的な改善策を管理できるようにすることです。
アセスメント計画立案ワークシートは、
アセスメントをする際に考慮すべきあらゆる項目を網羅して確認することができます。
下表は、
ITILプラクティショナ ガイダンスに掲載されている
アセスメント計画立案ワークシートに具体的な回答例を記入してみたものです。
アセスメントを実行する理由は何か? |
対象サービスの品質を維持向上させるため |
アセスメントの結果、どのようなアクションの実行が期待されるか? |
指摘された改善機会に優先度をつけ、改善策を実施する |
このアセスメントのスポンサーは誰か? |
サービス・オーナー |
このアセスメント・レポートの読者は誰か? |
サービス・オーナーを始め本サービスの関係者 |
このアセスメントを実行するのは誰か? |
外部コンサルティング会社 |
このアセスメントで使用される基準は何か? |
プロセス成熟度モデル |
このアセスメントで期待されるアウトプット
(成熟度、ギャップ分析、成果、ベンチマークなど)は何か? |
サービスマネジメントの各プロセスの成熟度と主要な改善機会 |
適用範囲に含まれるサービスはどれか? |
顧客向け地図情報サービス |
適用範囲に含まれるプロセスはどれか? |
ITILバージョン2がカバーしている12プロセス |
適用範囲に含まれるインフラストラクチャ、アプリケーション、
その他の構成アイテムはどれか? |
対象サービスに関連するインフラストラクチャおよびアプリケーション |
適用範囲に含まれる地域、場所、データセンタはどれか? |
対象サービスを維持・管理・支援する部門の職場、
インフラストラクチャおよびアプリケーションが設置されている建物・部屋 |
適用範囲に含まれる組織の部署/部門はどれか? |
対象サービス担当部門 |
適用範囲に含まれる技術サポートチームと
アプリケーション・サポートチームはどれか? |
対象サービスの運用担当部門、技術支援部門およびユーザ支援部門 |
適用範囲に含まれるサプライヤと委託先はどれか? |
各インフラストラクチャおよびアプリケーションの保守契約先、データセンター・サービス契約先 |
インタビュー対象はどのマネージャか? |
サービス・オーナー、運用部長、技術支援部長、ユーザ支援部長 |
インタビュー対象はどのプロセス・プラクティショナとテクノロジ・プラクティショナか? |
関連各部門(運用部門、技術支援部門、ユーザ支援部門)から2~3名 |
インタビュー対象はどの顧客とユーザか? |
重要顧客の担当者およびマネージャ、利用頻度の高い個人ユーザから若干名 |
アセスメント計画立案ワークシート
アセスメントの際に、
関係者が目的を理解していなかったり、
部門間で認識に違いがあったり、
いつの間にか適用範囲が変わってしまったりすることも少なくありません。
このワークシートは、
アセスメントの重要な側面の見落としを防止するだけではなく、
関係する利害関係者がアセスメントに対して共通の認識を持つことにも役立ちます。
第198話