パフォーマンスを管理するツールにも対象とするインフラストラクチャや 利用目的によって、様々なツールが存在します。 一般に、次のようなキャパシティ管理活動で利用されています。
【監視と報告】
物理サーバ、仮想マシン、ネットワーク機器、ストレージ機器といったITリソースの 使用率や負荷集中度などの稼働状況や、処理量や応答時間などの パフォーマンス情報を収集し、ITリソースの過不足をグラフなど、視覚的な 表現を使って伝えます。
【リソース配備の最適化】
収集したパフォーマンスの情報からボトルネックを特定したり、 ネットワーク負荷の調整、ストレージの配置やストライピング、 仮想マシンにおけるリソースの再配置など、各種リソースの 効率的利用を支援します。
【キャパシティ計画の策定】
過去のワークロードやパフォーマンスの情報から傾向を分析することで 将来のワークロードと必要となるリソース予測し、インフラストラクチャの 導入計画策定を支援します。
【アプリケーション・サイジング】
特定のアプリケーションに関するパフォーマンスの特性をツールに 組み込むことで、新たなサービスで予測されるユーザ数やトランザクション量から 必要となるリソースや適切なシステム構成を導き出します。
【負荷テストの実施】
ユーザのアプリケーション利用パターンをモデル化し、擬似的に負荷をかけることによって、 リソースの使用状況やパフォーマンスに関する情報を収集します。得られたデータを分析することで パフォーマンス上の課題を特定でき、より的確なキャパシティ計画を策定することができます。
【ユーザ・パフォーマンスの測定】
アプリケーションやサービスの利用者の観点から、パフォーマンス情報を 収集し、分析します。エンドツーエンドの応答時間 測定には分散エージェントによる計測や、クライアント操作のシュミレーション による計測などの技法が用いられます。
次回は、2011/1/10 の予定です。