ブレインストーミングは、 認知度も高く、さまざまな場面で利用できるアイデア発見の技法なので、 あえて説明しなくても、ご存知の方は数多くいると思います。 また、インターネット上にも情報が溢れているので、ここでは、 ブレインストーミングの要点と参照URLを紹介して、あとは、 ITILの問題管理との関係について述べたいと思います。
ウィキペディア(Wikipedia)によると ブレインストーミングには、次の4つの原則があるそうです。
・ 判断・結論を出さない(結論厳禁)
・ 粗野な考えを歓迎する(自由奔放・批判厳禁)
・ 量を重視する(質より量)
・ アイデアを結合し発展させる(結合改善)
ブレインストーミングを説明しているサイトの多くは、 表現の違いはあれ、この4原則に触れていました。また、 他にも、「演説禁止(長々と話さない)」、「全員参加(参加者全員が発言する)」など、 説明されると納得できるルールもありました。
ブレインストーミングでは、新たなアイデアを発見することが目的ですから、 得られた発言内容から、何らかの方向性を見つけなければなりません。 weblio辞書によると 放射状にアイデアを記していくマインドマップや、 アイデアをカードにまとめて整理するKJ法などが用いられるそうで、複数の意見の共通点や、 意見を結び付けることによる意外な発見から、新たなアイデアの創出が期待できるそうです。
また、株式会社バリスタ が無料で提供している『「ブレーンストーミングのやり方」基本編』は、 初めてブレインストーミングを主導する人にはわかりやすくて、 役に立つアドバイスが数多く示されています。
ITILに記された、問題解決を探るブレインストーミングに対する手引きは、次のようなものです。
ブレインストーミング・セッションは非常に建設的かつ革新的にもなりうるが、 同時に、誰か(恐らく問題マネージャ)が成果および合意された処置を文書化し、 セッション中に一定のコントロールを保つことが重要である。
(サービスオペレーション P100)
今後、ご紹介する予定の、次に挙げる問題解決の手法においても、 ブレインストーミングは、アイデアを発見する手法として用いることができます。
・ 親和図法
・ 仮説検定
・ 石川ダイアグラム
次回は、2013/10/25の予定です。