サプライヤ管理は、文字通りサプライヤとIT組織の関係を管理するプロセスです。他の組織と契約を結び、その合意が守られているかどうかを管理するという活動は他の関係管理プロセスと何ら変わりはありません。
サプライヤ管理の最終目標は次のように記載されています。
一体化したITサービスを事業に供給するため、そして、代金に見合う価値が確実に得られるように、サプライヤとサプライヤが供給するサービスを管理する。
IT組織は自分たちが事業に供給するサービスの品質を、サプライヤの責任に帰すことができる原因によって低下させたくはありません。安定したサービス供給を実現するためにも、サプライヤとの良好な関係を確立する必要があります。
サプライヤ管理には以下の活動があります。
サプライヤとその契約情報を管理する論理的なデータベースを ITIL ではサプライヤ契約データベース(SCD:Supplier and Contract Database) と呼んでいます。このデータベースに格納されているサプライヤの情報や契約の情報を最新の状態に維持することもサプライヤ管理の活動の1つです。