このプロセスの最終目標は、サービスが顧客とそのビジネスに価値を提供することを保証することです。
サービス戦略で説明されている通り、サービスの価値は有用性と保証によって成り立っています。テストにおいてもこの有用性と保証の観点は変わりません。つまり、供給するサービスが顧客の目的に適ったものであり(有用性)、 利用に耐えうるものであること(保証)を、利害関係者に確信させるのがこのプロセスの役割です。
目的に適っている(fit for purpose)
サービスが有用であることを意味しています。要求されている成果を達成したり、期待通りに制約を取り除いてくれるサービスこそ、顧客の目的に適ったサービスと言えます。
利用に耐えうる(fit for use)
サービスの保証です。前提となる条件の下で、期待されているサービスが確実に利用できてこそ、利用に耐えうるサービスと言えます。具体的には、可用性、キャパシティ、サービス継続性、セキュリティが顧客の要件を満たしているということです。
本番に入ってからインフラストラクチャを修理したり、改良したりすることは、リリース前に実施するよりもはるかに多くの負担を強いられます。それゆえ、ほとんどすべてのIT組織が、サービスをリリースする前に妥当性の確認やテストを行います。
バージョン2のリリース管理では、ほとんど触れられることのなかった、テストに関連する以下の活動を、バージョン3では1つのプロセスとして整理しています。