ITIL の第3世代が2007年5月30日にリリースされるとの発表がありました。 次世代の核となる5冊の書籍が同時に出版されるそうです。
ITILの特徴であったプロセス・ベースの書籍体系が、サービスの ライフサイクル・ベースの体系に変わり、次の5冊の本にまとめられています。
Service Strategies(SS) - サービス戦略
ビジネスとITの双方がお互いにとってベストであるように両者を 連携させるITILのビジョンが示されています。サービス・ ライフサイクルのあらゆる場面で、ビジネスとその 関連プロセスに目が向けられることを確実にするものです。
Service Design(SD) - サービス設計
現在と将来のビジネス要件を満たすような、適切で革新的な ITソリューションとプロセスを設計するためのポリシー、 アーキテクチャ、あるいは文書を作成したり、維持したり していくための手引きが示されています。
Service Transition(ST) - サービス移行
より広範囲で長期的な変更管理の役割と実際のリリースに焦点を合わせ、 サービス移行のリスクや利点、配布する仕組み、そして 現在のオペレーションの容易性について考えます。サービスをビジネスの環境へ 移行する際の手引きとプロセスの活動が記述されています。
Service Operations(SO) - サービス・オペレーション
サービスの供給と監視活動に注目することで、 魅力のある安定したサービスマネジメントを 日常のオペレーションにおいて実践することができます。 サービスサポートとサービスデリバリから選択された コントロール・ポイントを基準にしてアプリケーション管理や インフラストラクチャ管理を統合しています。
Continual Service Improvement(CSI) - 継続的サービス改善
サービス品質の一部として、一貫性のある繰り返し可能なプロセスを 供給することと並んでITILが常に強調しているのは、継続的改善の 重要性です。サービスマネジメントの改善項目を特定し実行する場合の 活動項目に注目します。この本はサービスを終了する際の課題について も言及しています。
「ITIL Refresh News 1st Edition Autumn 2006」(OGC 発行)より